フラットシーマーの手ごわい調整部分
奥に見える3つのネジで、針とルーパーのタイミングを調整します。
フラットシーマーの「針とルーパーのタイミング」調整

みなさま、こんにちは。
3ミリ六角レンチと1/8インチ六角レンチの違いが分かる課長、井上です。
「えっ!?いまごろ?そんなのミシン整備の初級でしょ」
という声が聞こえてきそうですが、
ふと気づくと無意識のうちに使い分けれるようになってました。
小さなことですが、けっこう嬉しいです。
さて、今日はフラットシーマーの「針とルーパーのタイミング」の調整について書きます。
おそらく何年に一度調整するかしないかという部分の調整になるのですが、
この調整ができていないとフラットシーマーは綺麗に縫えないし、目飛びをしてしまいます。
いままで2回調整したことがありますが、本当に苦手です。
できれば触りたくないっす(笑)
なにせまず第一に、3つある六角のネジ(写真上)を上手に弛める(写真右)ことができない。
そして、直接手で触れることができない箇所をトンカチで小突いて調節するのですが、
そこで1/10ミリ以下の精度が要求されること。
本当にムツカシイです。
フラットシーマーのカップリングの調整(タイミングを合わせる)
ミシンを正回転させたとき
ミシンを逆回転させたとき

フラットシーマーの針とルーパーのタイミングの確認には専用のゲージを使います。
そのゲージを設置して、ミシンを手で正回転と逆回転をさせながら、
ルーパーが往路と復路で同じ動きをするか確認するわけです。
今回のミシンは、調整前の状態で目盛りが3つ分ほどずれていました(写真上)。
フラットシーマーの整備はピンポイントと言うか、ドンピシャに合わせるというか、
とにかく妥協なき設定をしなければならないので、こういう状態はとにかくダメなんです。
苦手とする調整箇所だし、調整の経験数もないので、
「これは長期戦になるな」
と覚悟を決めて、いざ挑んでみると・・・。
運良く15分ぐらいで調整することができました!
時々思うことですが、ミシンの整備にも運って必要なんですよね〜。
<2011年2月8日>
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