フラットシーマーのあれこれや工場の稼働状況
こんにちは。長崎県で縫製工場をしている井上です。
最近思うのですが、日本で縫製工場をやっているけど、日本の技術が世界一とは思えないなぁ、と。
もちろん縫製工場としての情熱は熱く持ってますが、それは主観であってやはり冷静に考えると、1番というのは断定できないし、そもそも誰かに言われることですよね。
そのようにも考えながら、だけどうちの工場はフラットシーマーの「縫製」と「整備」の技術に関しては、かなり高いレベルにはあると思っているし、そうなるように研鑽を積んでいるつもりです。
というようなことを、フラットシーマーが14台もあると、整備しながら考えたりします。
だってフラットシーマーの整備は1時間やそこらで終わる作業ではないので、ミシンと向き合いながらも、色々と考えちゃうわけです。
ちなみにですが、生地には特性があって、薄い、滑る、柔らかい、など色々な条件があるので、それに合わせて整備をしないとキレイには縫えないのです。
さてさて、久しぶりのblogになりますが、フラットシーマーの6mm幅が1台増えて3台が稼働しています。
14台目フラットシーマーの針幅を5.2mmから6mm幅に変更中。これが簡単でなくミシン本体の調整箇所が多い。調整の中でも針板の爪のど真ん中に針が落ちるようにするのは妥協出来ないですね。
6mm幅にするには専用の針板が必要なんだけど、手持ちが無かったので5.2mmを削ることに…。ちょっと不安(笑) pic.twitter.com/PTPApwNZtT— いのうえ(縫製工場のおやじ) (@Kosuke_INOUE) January 27, 2024
最近は新規のお客様からの問い合わせが多いのですが、わりとスポットでの依頼が多いですね。
その中でも「毎月発注するし、しっかりと長くお付き合いしたい!」といわれるお客様には弊社も全力で対応しています。
フラットシーマーの針幅を6mm幅に変更するのって、通常の整備に慣れているとは言っても、やはり緊張しますし、不安もあります。
不安というのは「この調整方法できれいに縫えるのだろうか?」という不安です。
だって教科書を見ながら整備するわけでなく、誰かと一緒にやるわけでもなく、経験をもとに「コレはこうして…」という具合に感覚的に細部を擦り合わせていく作業だからです。
手前味噌で恐縮ですが、フラットシーマーの調整をはじめて15年目ですが、どんな生地が来てもキレイに縫えるように調整できると思っています。
この15年間、昼夜を問わず、時間無制限でとにかく整備件数を無数にこなしてきました。
このようにミシン整備に向き合う時間を多く取れたのは、僕が、雇われた人ではく、工場を経営しているからです。
明日の生産が円滑に進むために絶対にミシンを調整しなければ、というある種の脅迫概念に追われたことがありますが(笑)
正直に言うと、フラットシーマー以外の技術は、まだまだの所があると感じていますが、
たんたんと縫製工場として頑張っておりますので、みなさま、引き続きよろしくお願いいたします。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。

この記事へのコメントはありません。