【フラットシーマーの分解・整備2】ルーパーロッド交換

フラットシーマーの整備, ミシン整備

フラットシーマーに取りつけた新品の【ルーパーロッド】

「ルーパー」のガタ(あそび)を取り除くには・・・

こんにちは、課長の井上です。

【ルーパー軸】左側先端にルーパーが、右下の球状のものにルーパーロッドが付きます。

 前回からの続きで、今回はルーパーロッドの交換について書きます。

電機モーターの回転運動を、ルーパー(下糸を針糸に通す部品)の左右運動に置き換える部品のひとつがルーパーロッドです。これが右の写真のルーパー軸に接続するわけです。いまバラしているフラットシーマーは10年以上前に弊社が導入したシーマー1号機なので、ルーパーロッドの可動部分が摩耗してルーパーの運動に微細なガタがでありました。シーマーは針が5本あるのでこのガタが多いと、目調子が上手く出なかったり、またその整備が難しくなるわけです。今回はネジをしっかりと締めたかったのでルーパー軸を外してしまいましたが、おそらく、外さなくてもルーパーロッドは交換できます。

ようやく新しいキャリア・フックリーブッシュを取り付けようと、キャリア・フックスリーブと組み合わせてみると、なんだかガタがあるような・・・。原因を調べてみるとキャリア・フックスリーブの中間が微妙に摩耗していました。肉眼では判断できないぐらいの減り方で、指で触って微妙な凹みを感じる程度の摩耗です。「この部品は大丈夫だ」と思い込んでいたので今まで気づきませんでした。どうせ整備するならミシンに負担がかからないように可能な限り新しい部品で組みたいので、キャリア・フックスリーブを追加発注しました。ちゃんと整備してやれば、ミシンは意外と裏切らないですからね。

あ〜、早く組みたいものです。

次回につづく。
キャリア・フックスリーブについて書きたいと思います)

<2010年7月26日>
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